昔の彼が教えてくれたこと
日常の中で、小さな子供もいることもあって、
気づくと
あれやってー、次あれもこれもしとかなきゃ!
娘が帰ってくる前に!とか
そんな感じで、常に思考がまわっていることに、あまりに疲れていたある日、
この思考まみれになっている原因をちゃんと見に行った方が良いなと思い、セルフヒプノのような感じで、原因を見に行くことにした。
深いリラックス状態に入り、原因となる記憶を見ていく。
すると出てきたのは、学生時代の時にお付き合いしていた彼との思い出だった。
もう10年以上も前の話。
その人とお付き合いしてる時、私は正直、全然幸せじゃなかった。
(じゃあなんで付き合ってたんだw)
育った家庭環境が割と複雑だった彼は、私に言葉の暴力ともとれる、非常に雑な扱いをしていた。
あまりに昔すぎて、詳細は覚えてないのだけどw
なんでこの人出てくるのかなぁ。
そんな風に思っていると、私は彼に対して、こんな風な解釈を持っていることに気づいた。
彼はとても頭がキレて論理的で、話がとても上手で面白い。
そして、目標に向かって、努力を怠らず、確実に結果を出していく。
そんな彼に反して、私は何をしたいかもわからず、全く論理的ではない。
常にふわっとしている自分をバカだと思い、そんな自分に自信が持てず、いつも彼よりも下だと思い込んでいた。
今思えば、そうやって自分のことを蔑んでいたのだから、彼が私に対して言葉の暴力ともとれる言動をしたのは、当たり前のことだなと思うのだけど、
そしてそんな彼は、親から虐待を受けていた過去があり、ものすごい傷を負っていた。
もう、負の連鎖がすごかった。傷の付け合いみたいになっていた。
私は彼みたいに自信を持てないし、頭も良くない。
そんな風にジャッジして自分を卑下していた私は、
彼みたいに
頭がキレる、話し上手な人になりたいと思っていたことを思い出した。
私は彼みたいになりたかったんだ。
すぐに物事を理解して、上手に説明できるような人になりたかった。
目標に向けて、構成立てて、物事を進められるような人になりたかった。
私は計画性がなくて、突拍子もなくて、直感的な自分をずっと責めていたことを思い出した。
そっかぁ‥こんな時からそんなこと思ってたかぁ。まだ感情が残ってたんだねぇ。
そう納得した後、私は未来へと飛んだ。
いつかはわからないけれど、家族と共に、ヨーロッパかどこかのレストランのテラス席で、ご飯を楽しんでるシーンが出てきた。
ガヤガヤとした中で、外国語のようなものが聞こえ、でもとても気分が良くて楽しんでいる自分がいるのを感じた。
そこでこんなことが聞こえてきた。
あなたの直感とあなたのやりたいという衝動のおかげで、こうやって家族と共に海外に行ったり、新しいことを体験するということが実現する。
あなたのやりたいは、周りの人を導き、みんなを幸せにする。
そんなことを聞きながら、私は私自身の、直感的な、無計画な衝動があるからこそ、予想や期待を越えた体験に、いつも繋がっていることを思い出した。
そうだよね、あれ、またこのこと忘れてたw!
(またかーw!!)
何度も何度も忘れて、私はいつも左脳型の頭のキレる人間をうらやましがり、自分の右脳型で直感型の性質を否定してる。
自分のことって本当に、いつまでたってもわからんもんだw
いや、知ってるんだけど、まだわかりません、ってフリをしてるのかもしれない。
だってその方が、色々認識できるから。
今回、この忘れかけた昔の彼との記憶を思い出し、
私はただただ、彼みたいに頭がキレる人になりたかった。
私の中の、そんな素直な思いを改めて認識し、そう思った自分を受け入れた時、不思議と何かが緩み、空気が軽くなった。
結局私は、
私は私の感覚を大切にして良い。
私は論理的でなくても、計画性がなくてもいい。
私は直感で生きてよかったんだ、と
それを認識するために何度も何度も、こうやって忘れては思い出すのかもしれない。
(あーしつこいw!)
その当時は、足がすくんで立てなくなるほど苦しかったけど、彼は私に、私の感覚と直感の大切さ、そして私は私をもっと大事にしていいんだということを教えてくれた。
そのままの私でよかったんだということを
ものすごい悪役を買って出て、私に教えてくれたんだ。
そう思った時、彼との出会いと過ごした時間は、決して無駄ではなく、今という瞬間につながる大事な布石だった。
全ては完璧な流れなんだね。
潜在意識は本当にすごい。
忘れかけていた記憶をちゃんと出してくれて、私を癒しへと導いてくれる。
きっとその彼とはもう、2度と会うことはないと思うけど、私と出会って、関わってくれて、ありがとうって今なら思う。
こうやって丁寧に、自分をちゃんと見つめ続けていこう、そんな風に思った。